人気料理研究家がなぜすごいのかがよくわかる。『このレシピがすごい!』(土屋敦)
2015年5月22日
根っからの食いしん坊で、毎日食べ物のことばかり考えている。子どもか。
お腹が空くとイライラして集中できないので、たとえば「13時から打ち合わせ」という時は、家を12時に出るとして、逆算して11時にはおひるを食べてから支度する。
1日3食、おいしいものしか食べたくない。納得いかないものは食べたくない。
食にまつわるコンテンツがとても好きだ。雑誌の特集も、レシピ本も、エッセイも、写真集も、テレビ番組も、映画も、なんでも。
そして、食にまつわる仕事依頼があると、かなりテンションがあがる笑。
最近読んだこの新書もおもしろかった。著者は、友人の料理研究家、土屋敦さん。
『このレシピがすごい! 伝説の名レシピを読み解く』(著:土屋敦/扶桑社新書)
http://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594072544
土屋さんは、以前この記事で書いた通り、とにかく変態的にマニアック笑。ものすごい追求型。ある意味とても男っぽい。大ざっぱなわたしだと、すぐに「キーッ!!!」と途中でブン投げ出すであろう気が遠くなる実験など、実に楽しそうに、根気強く淡々と続ける。
「1冊全部ペペロンチーノという凄まじい探究心…!『男のパスタ道』(土屋敦)」
http://umetsuyukiko.com/log/2742
『このレシピがすごい!』は、子どものころからあらゆるレシピ本を読み漁っている土屋さんが、繰り返し何度も作っている特にお気に入りのレシピを紹介し、「このレシピが素晴らしい理由」を考察するというもの。辰巳芳子、土井善晴、栗原はるみ、有元葉子などなど、誰もが知るトップクラスの料理研究家や料理人ばかりだ。
世の中に料理研究家がこんなにもいる時代。膨大な候補の中から絞りに絞り込んだであろう苦労とジレンマが伝わってくる。選ぶのめちゃくちゃ大変だっただろうなぁ…。
面倒なことが大嫌いなわたしが、この中から「ぜひ作ってみたい!」と思ったのは2つ。有元葉子さんのアレと、浅野陽さんのアレ。詳しくは、ぜひ本書でご確認を笑。
それにしても、わたしには決して書けない本じゃ……。読み応えがあるのに、するする読める。そして料理がしたくなる。
おもしろかった!
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