3月24日にオンエアされた、「クイズドレミファドン！」（フジテレビ）。オンエア前に公式サイトを見ると、「高校生ブラスバンドによる生演奏『甲子園応援歌Q』など、超ド迫力の新企画が目白押し！」とあり、ちょうど選抜取材で大阪に滞在していたため、ホテルのテレビでハイボールを飲みながら観てみることに。

1万人が選んだこの春に聴きたい最強ヒット曲ベスト300!
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/doremifadon/

アルプススタンドの再現風

「高校生ブラスバンドってどこが吹くんだろ」（ドキドキ！）といろいろ妄想していたら、意外なことに堀越高校。「なぜゆえ堀越……!?」と思い公式サイトを見てみると、

甲子園には春５回、夏５回、合計１０回出場しており、

とあった。あ！　そうだったんだ！　てっきり「芸能コースががあるから頼みやすかったのかしら」などと思ってしまった（笑）。甲子園10回出場は素晴らしい。そして、吹奏楽部やチアの部員も、応援慣れしているということなのであろう。

堀越高校公式サイト
http://www.horikoshigakuen.ed.jp/index.php

トップ10は以下の通り。

甲子園応援歌トップ10
1位 ルパン三世のテーマ
2位 狙いうち
3位 サウスポー
4位 夏祭り
5位 ロッキーのテーマ
6位 情熱大陸
7位 さくらんぼ
8位 あまちゃん
9位 恋するフォーチュンクッキー
10位 紅

「1万人が選んだ甲子園応援歌」ということだけれど、正直、「えぇぇぇぇーーー!!!」という感想である（笑）。いや、細かく言うと、ルパンや狙いうち、サウスポー、紅はまだわかる。実際、アルプススタンドでも多くの学校が吹いている。夏祭りと情熱大陸もまぁわかる。「6曲もアリならいいんじゃん」と言われそうなのだが、いや、ちょっと違う。違うのだ……。違うのだよ。

フォーチュンクッキーにいたっては、甲子園ではほとんど吹かれていない。2014年の選抜入場行進曲に選ばれたけれど、応援歌としてはあまり選ばれていない模様。そして、あまちゃんも応援にぴったりのいい曲なのだけれど、これを入れるなら、「アフリカン・シンフォニー」や「SEE　OFF」らが入っとらんのはおかしいじゃないかー……!!!　という不満がフツフツと……（笑）。

いや、「応援歌」だけに絞ったから吹奏楽曲が入っていないのだろうし、特例で「アフリカン・シンフォニー」を入れたとしても、スタジオの誰も答えられないだろうし、という裏事情やスタッフの考えも想像がつく。

という訳で、ツイッターでも宣伝した通り、「梅津的甲子園応援歌トップ10」を勝手に考えてみた。いわずもがな、相当マニアックである。

梅津的・甲子園応援歌トップ10（2015年選抜篇）
1位 天理ファンファーレ（天理オリジナル）
2位 アフリカン・シンフォニー
3位 必殺仕掛人
4位 エル・クンバンチェロ
5位 SEE　OFF
6位 アルプス一万尺
7位 ねらい撃ち
8位 サウスポー
9位 アルプス・キダタロー（大阪桐蔭オリジナル）
10位 証城寺の狸囃子（木更津総合が使用）
次点 浦学サンバ

マニアックとはいえ、9位と10位以外は、けっこう納得のラインナップだと思う……！

1位は、やっぱそうでしょ。ヒットが出たら、とてもとても多くの学校がこれを吹いている、天理のオリジナル曲。詳しくはこちらをどうぞ。

天理ファンファーレ、ワッショイ、セント・ポール。天理の野球応援の謎を徹底取材！
http://umetsuyukiko.com/log/3380

2位の「アフリカン・シンフォニー」は、1987年に智辯和歌山が甲子園初演。強い学校は勝ち進むたびにテレビで中継されるので、「うちも智辯のあの曲やってよ」と野球部が吹奏楽部にリクエストして広まっていったのであろうと推測している。

3位の必殺は、トランペットのソロで球場の空気を一変させるテーマ曲。ラッパがうまくないと話にならないので、なかなか難しい。

必殺のテーマ、調べてみたら、「仕事人」じゃなくて「仕掛け人」だった……！　そうだったのか……！　たった今知った。そして必殺シリーズって、仕掛け人、仕事人、仕置き人など、いろいろあったのね……。

これ、本物の必殺吹いたトランぺッターの動画。

宮岡信夫　♪ 旅愁 + 必殺仕掛人主題歌トランペット部 ♪
https://www.youtube.com/watch?v=xqIgheBRhaI

4位と5位は、曲名を知らなくても聴いたらすぐわかるはず。ブラフマンの『SEE　OFF』は、茨城県の日立一高の応援が有名。リズムの取り方と一体感がすごいので、ぜひYoutubeで検索を。

6位の『アルプス一万尺』は、学校によってけっこうテンポが違う曲。どんどんテンポアップする「高速アルプス一万尺」を演奏する学校もちらほら。

7位と8位は、説明する必要がないほど、数えきれないくらいの学校が吹いてる応援歌のど鉄板。

9位の『アルプス・キダタロー』は、大阪桐蔭のオリジナル曲で、“浪速のモーツァルト”、キダ・タロー氏の書き下ろし。「かに道楽」のCM曲や、「プロポーズ大作戦」など、名曲多数。

なんといってもこのビジュアル
※画像は「よだれ一滴」のキャプチャ

『アルプス・キダタロー』は、昭和チックな懐かしい雰囲気のメロディなのだけれど、大阪桐蔭のどこまでもシンフォニックな響きで、とても気持ちのいいサウンドに仕上がっている。大阪×大阪のコラボってすごい！　と、心底思う。

10位の『証城寺の狸囃子』は、言わずと知れた「しょ しょ しょーじょーじ♪」である。「なんで木更津総合がこの曲を……!?」と調べたところ、木更津市の證誠寺に伝わる狸囃子伝説に基づいた童謡とのこと。同じく木更津にある拓大紅陵も、ヒットファンファーレとして同曲を使用。

全国のどの学校も似たような応援曲を吹く今、こういう郷土色を出した応援っていいなぁと思うのだ。オリジナル曲もしかり。なので、次点にどうしても『浦学サンバ』を入れたかった次第……！

わたしは、オリジナリティのある応援が好きなので。

はー。ずっと書きたかったのですっきりした……！

以上、今選抜の梅津的ベスト10でした！

ちなみに、トップ10は出場校によって変わるので、毎回変わります！笑

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