季節ごとに読み返したい! 『ひかりの暦』(文・石井ゆかり/絵・松尾たいこ/小学館)
2014年1月28日
星占いで絶大な支持を得ている石井ゆかりさんと、
人気イラストレーター松尾たいこさんの共著・『ひかりの暦』(小学館)が本日発売!
石井さんによる二十四節気のエッセイと、松尾さんの色彩豊かなイラストで綴った
とても美しい1冊。ページを開くたびにわくわくする!
というか、そもそも「二十四節気ってなんぞや?」と思ったのだ。無知ですんません。
春分とか夏至とか冬至とか大寒とか、そういうのを二十四節気というのですね。
恥ずかしながら、24もあるのことを知らなかった……!!!
雨水とか芒種とか白露とか、初耳でした。
どの絵もほんとうに素敵。中でも、一番のお気に入りはこの絵。
春分のページ。かわいい……。かわいすぎる。
「チュンチュン♪」と、かわいらしい鳴き声が聴こえてきそう。
石井ゆかりさんのエッセイにも、ぐっと引き込まれる。
素敵だなぁ…と思ったのは、プッチーニの「蝶々夫人」とか、
「短調の曲はもの悲しい」とか、音楽に例える表現がちょくちょく出てくるところ。
「蝶々夫人」の「ある晴れた日に。」、大好き。
「寒露」のページに登場する、「五感の記憶」というエッセイ。
たとえば、音を聴いて色を感じるとか、味をとらえて音を感じるとか、
そんな風に五感を「変換」してしまう人がいる。
これわたしだ。
「味をとらえて音を感じる」のはわかんない。
でも、音を聴いて色は感じる。
例えば、ビバルディ「四季」の「春」は、完全にピンク。
青みじゃなくて、黄みがかったピンク。
モンティの「チャルダッシュ」は、最初は濃紺。ラストはフレッシュなオレンジ。
あ、でもこれは浅田真央ちゃんのイメージがかぶるからかも(笑)。
やっぱ黄色かな。いずれにせよ、暖色系。
なぜ色が浮かぶのかというと、
たぶん子どもの頃、毎日ピアノの練習するたびに、ピアノ教師だった母親から
「今どんな色が見える? どんな風景が広がってる?」
などといわれて育ってたからだと思う。
これは「共感覚」と呼ばれる、特異な力だ。
と書かれているけれど、そうなのかな?
こういう人、いっぱいいる気がするのだけれど。
音楽と色や風景は、切っても切れないものなんじゃないかなぁ…。
話がそれちゃったけれど、『ひかりの暦』はデザインもとっても素敵で。
いいデザインだなぁ…と思いながら奥付のクレジット見たら、
『終電ごはん』(幻冬舎)のデザイナー、
ノモグラムの野本奈保子さんではありませんか…!
そりゃ素敵なはずですわ。売れっ子デザイナーさんです。
四季のある日本って素晴らしいんだな~と思える『ひかりの暦』。
勉強になるし、見ていて心が豊かになる、季節ごとに読み返したくなる1冊です♪
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