開くたびに良い気が飛び出す! 『伊勢ISEで幸せ開き』(松尾たいこ)

2013年9月11日

イラストレーター・松尾たいこさんの新刊、
『伊勢ISEで幸せ開き』をさっそく拝読。


姉妹本『出雲IZUMOで幸せ結び』と並べてみた

20年に一度の式年遷宮で、いま大注目の伊勢の、
イラスト旅エッセイ&ガイドブック。

えー、わたくしスピリチュアル系はまったくわかりませんが、
この本は、なんといっても開いたときの気持ちよさがすごい!
なんというか、ぱぁぁ!!!っと目の前が開ける感じ。

絵も文章もすべてたいこさん。

ページをめくるたびに息をのむ。
いやー、絵のパワー持つがすごい。


絵から気が伝わってくる感じ


似ている神社がひとつもないのがすごい

普通だと、どの神社も似たような雰囲気だから、
絵を描き分けるのが至難の業だと思うんだけど、
たいこさんのすごいところは、色彩が見えるというところ。

植物や雲、光も、何層にも色が重なって見えるのだとか。

以前、

「何でそんな風に見えるんですか?」

と聞いたことがある。
彼女の返事は、

「わたしにはそう見えるの」

だった。

その場で、
「ほら、あのライトの光、ブルーのラインとピンクも見えるでしょ」
といわれたのだけれど、
どこからどう見てもオレンジにしか見えない……orz

そう、科学的には解明できないのである(笑)。
ほんとうに、すごい能力だと思う。
絵心ゼロのわたしには、まったくわからない感覚。

一番好きな絵は「天岩戸開き」!


なんという躍動感!

わたしは高校の頃、全日本吹奏楽コンクールで
『吹奏楽のための神話』という曲を吹いたことがある。
『白鳥の湖』とか『オセロ』とか、どんな曲でもそうなんだけど、
「この曲のもととなっている物語は、のはどういう内容なのか」
「どのようなバックグラウンドがあるのか」
ということを理解しないと、曲の解釈もできないし、
感情を込めて吹くこともできない。

当時、神話の話をいろいろ調べたのだけれど、
どれもなんだか小難しくて、いまいちわかりにくかった。

当時にこの絵を見ることが出来たなら、一発で理解できたのに!!!

これは、フルートとクラリネットが軽快なメロディを奏でる、
あの小節の場面だ!

と、即座に思った。

「神様系図」もわかりやすい。
神様の名前、すぐごっちゃになっちゃうけど、
この系図があればすぐ理解できる。

おいしいものやお土産情報も満載だし、
「おすすめコース」があるのも親切。もちろんMAP付き。

めっちゃ充実の内容だなー。

眺めているだけでも気持ちのいい、素敵なガイドブックです!

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