あっさりファンデをやめられた。『綺麗なひとは、やめている。』(楊さちこ)

2013年2月19日

中医学博士・楊さちこさんの新刊、
『綺麗なひとは、やめている。』が、めちゃめちゃおもしろい。


『綺麗なひとは、やめている。』(幻冬舎)

楊さちこさんは、アジアンコスメブームの第一人者。
長年の「フェリシモ」ユーザーなら、名前でピンとくるはず。
かつて、楊さんが手がける「アジアンソロジー」という大ヒットシリーズがあり、
わたしもいくつか買い物したことがある。
見たことのないアジアのコスメをいろいろ紹介していて、
毎回興味深くカタログを見ていたなぁ。

本書では、

「はじめる」よりも「やめる」ことが人を美しくする。

として、
「ファンデーションをやめる」
「化粧水をやめる」
「シャワーで済ますのをやめる」
「冷たい水をやめる」

など、「なぜやめるべきなのか」という理由を、
根拠とともに紹介している。

わたしが日頃から実践していることもいくつかあり、
最後まで興味深く一気に読んだ。

「冷たい水をやめる。」
冷たい水は、もう何年も飲んでない。
朝起きたら白湯を飲み、コンビニでミネラルウォーターを買う時も
常温のものを買うようにしている。
とにかく、体が冷えていいことなんて、何もないからね。

「枕をやめる。」
これも、かなり前からやってるなー。
けっこう高さのある羽毛の枕を使ってたんだけど、
ある日ふと、「これって絶対首のシワにつながるよねぇ…」
となんとなく思ってから、ぱたりと使うのをやめた。
基本的に繊細なタイプではないので、枕がなくても全然寝られる(笑)。
慣れだと思うな。

「スポンジなどで体を洗うのをやめる。」
うんうん。体は手で洗わなきゃ。
ナイロンタオルでゴシゴシなんてありえんよー。
うんと手を伸ばせば、背中だってちゃんと洗えるよ。
ゴシゴシこすらず手で洗うようになっただけで、
はるかに乾燥しなくなった。

読んだ瞬間「いやいや、それはムリだわ~」と思ったのが、

「ファンデーションをやめる。」

シミも気になるし、ファンデやめるなんてとんでもない!
と思っていたのだが、
そもそも、普段から人に会わない日は
UVケアくらいしかしていない。

「不思議なことに、アイメイクと口紅だけでも
ちゃんとファンデーションをしているように見えます」

という一文に「む。たしかにそうかも」と思い、
ためしに、UV下地クリーム+パウダーだけにして、
いつも通りメイクしてみた。

あら。これが、全然十分なのである。

夫にも「いつもと別に変わらん」といわれたw

チーク入れれば、ちゃんと顔色明るくなって
お化粧しているように見えるし、
ファンデを塗る行程が減るだけで、ずいぶん時短になる。

最近の下地って、カバー力がすごいから、
今までも、「今日は下地だけでいっかなー」と思うことも多々あった。
でも、長年の習慣で「ファンデは当然塗るもの」という思い込みがある。

これは、単純にただの「思い込み」という気がしてきてきた。
儀式みたいなものか? 「塗らねばならぬ!」みたいな。

思い込みを捨てて、一度やってみるといいと思うよ。
「あれ、意外と大丈夫だった」って思えるかも。

いきなりファンデやめるのに抵抗ある人は、
まずはBBクリームを使うといいかもね。
最近は、石けんで落とせるタイプのBBクリームもあるから。

ナチュラグラッセの「メイクアップ クリーム」は、100%天然素材でSPF30。
でも、通常の洗顔で落とせるので、
「きちんとしたお化粧感」が欲しい時はこれ使ってる。

「基本的で、普遍的なことを継続することこそ、本当の美容だと思うのです」

という一文が響いた。

中医学では、

中庸=一番上でも一番下でも、そして真ん中でもない、ちょうどいい加減のこと。

美容も仕事も生き方も、
自分が目指しているものはまさに「中庸」なんだなと、改めて思った。

等身大で、中庸の状態を長く保つのが、
いつまでも楽しく暮らせるコツのような気がする。

『綺麗なひとは、やめている。』、美容だけじゃなくて、
日頃の生活を考え直すきっかけになる本だと思うなー。

おもしろかった!

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