愛犬家必読!『おひとりさま、犬をかう』(折原みと)

2012年10月9日

折原みとさんの『おひとりさま、犬をかう』(講談社文庫)、とてもよかった。


表紙のイラストは松尾たいこさん!

帯に「40代、独身、家持ち。で、犬との二人暮らしですが、なにか?」
とあるように、みとさんの等身大のドッグライフを綴ったエッセイ。

昨年の夏、「今度犬の本を書くの」とみとさんから聞いて、
すごい楽しみにしていた。
当時、みとさんの現在の愛犬・こりきがまだ5ヶ月くらいで、
やんちゃ盛りでかわいくてかわいくて。
その時に先代のリキの話も聞いてたので、
ところどころ、涙しながら一気に読んだ。

犬やネコと暮らすって、大変なこと。
責任も伴うし、お金もかかる。
おいそれと旅行にも行けないし、
散歩があるから、長時間留守にもできない。

わたしも先代の愛犬・てっちを飼い始めたのは
ひとり暮らしをしていた独身の頃だったので、
ひとりで犬を飼うことの大変さを感じていた。

でも、大変さよりも、幸せなことのほうが多かった。
いてくれるだけで毎日楽しいし、てっちからたくさんのことを教わった。

本の中で「うんうん」とうなずく部分がたくさんあったけれど、
中でも共感したのが、
みとさんがオーナーをしていたドッグカフェでの、
マナーの悪い飼い主の話。

犬は何も悪くない。悪いのは飼い主。

以前とある愛犬雑誌で「トンデモ飼い主」特集をやったことがある。
カフェのテーブルに足をのせる、人用の料理を皿から直接食べさせる、
デパートの店内を歩かせる…etc。

世の中には、びっくりするようなトンデモ飼い主がいっぱいいる。
人と犬が共生していくには、ちゃんとマナーを守らないと。

「楽しくきちんと、ペットと暮らす」

がわたしのモットーです。

あとがきに書かれていた、

「いくつかの動物保護団体のサイトを調べてみたが、
残念ながら『ひとり暮らしの方は不可という条件がついていたのだ』」

これも、「そうなんだよなぁ…」と思いながらも、
でも、みとさんみたいな飼い主のもとに来る保護犬は、
どれだけ幸せなことか、と歯がゆさを感じた。

紹介されていた「ペットの為の意思表示カード」も初めて知った。
万が一自分に何かあった時、ペットの世話をしてくれる人や
引き取ってくれる人の連絡先を記入して携帯する、というもの。

ここまで覚悟を決めて準備している里親希望者だったら、
保護犬の里親審査、通してほしいなぁ…と切に思う。

それにしてもみとさん、ほんとスーパーウーマンだな~。
マンガに小説にエッセイ。そしてプロ級のお料理の腕前。
パワフルなプロフェッショナル、尊敬する!!

みとさんファン、愛犬家・愛猫家必読の1冊です(^O^)/

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