「ダメ金」の圧倒的な悔しさとは
2012年8月31日
昨日は第57回北海道吹奏楽コンクールだった。
母校札幌白石高校は金賞。しかし、全国行きならず。結果一覧。
昨年の北海道大会終了後、この記事を書いたけど、
昨年同様、今年も朝からソワソワしっぱなしだった。
会場に聴きに行っているOBの先輩が、
Facebookで演奏の感想などを実況してくれるので、
良くも悪くも気が気じゃない。
コメントを見ては一喜一憂していた。
北海道大会高校A編成の部は激戦区。
わたしが現役の頃は白石と東海大四が圧倒的な2トップだったけど、
今はかなり状況が変わって、他校もどんどん実力をつけ、
コンクールではかなり拮抗している。
北海道代表の座を手にしたのは、東海大四と札幌日大。
日大は初出場。おめでとう。
結果聞いた瞬間、悔しくて悔しくて泣いた。
そして、顧問の先生からきた
「生徒たちは実力を出し切ったから、悔いはない」
というメールを見て、ほっとした。
生徒たちのがんばりは、常に聞いていたし、
合宿やホール練習に行ったOBから
全道に向けて演奏がよくなっていく様子も聞いていた。
定員の55人に満たないメンバーで、
初心者や楽器持ち替えも多数という恵まれない条件の中、
みんな本当によくがんばったと思う。
心からのエールを送ります。
でも、このダメ金の圧倒的な悔しさって何なんだろう。
OBが感じる悔しさは、父母が感じる悔しさとはまた違うと思う。
あ、一応解説しておくと、
ダメ金=次の大会に進めない金賞のことです。吹奏楽用語。
わたしの中でのダメ金は、全国に行けない金賞のこと。
自分たちの時代は負け知らずで、
10月末の雪虫の飛ぶ頃、
普門館から札幌に帰ってきたら、大抵初雪が降った。
10月なのに信じられない温かさの東京から、初雪の降る地元に戻ったときに、
「これで3年間の部活が終わったんだな」と実感したものだった。
今思えば、3年生の11月から本格的に受験と向き合うってすごいことだよな^_^;。
今年は、全国常連のあの天理高校も、関西代表を逃した。
結果を知った時、ものすごい衝撃を受けた。
「天理がダメ金だなんて」と。
甲子園で応援している吹奏楽部の姿を毎日テレビで見ていたから、
なおさらショックだった。
天理を抑えて初の代表に選ばれたのは、近畿大学附属高校。
あとの2校は、おなじみの淀川工科高校と明浄学院高校。
天理のOBもさぞ悔しかっただろうなぁ……。
この例えようのない悔しさを、ぜひ共有したい^_^;。
仕事で同じような悔しい思いをすることって、ほとんどない。
「腹が立つ」とか「嫌な思いをする」ことはあっても、
「圧倒的に悔しい」という経験がない。
ダメ金は、中学2年のときに経験がある。
僅差で普門館行きを逃し、会場前の芝生の上で、
これ以上泣くことがあるのかってくらい泣いた。
泣いて泣いて、どうやって帰ったかも記憶にない。
ダメ金の悔しさって、似たようなものがない気がする。
でも、この経験が、いつか必ず素晴らしい思い出になるはずだから。
部活のことを語るときは、いつだって熱いよ。ウザいくらいに(笑)。
さて、ようやく気持ちの整理がついてきた。
仕事するかー。
追記/
OBの先輩によると、
白石高校は北海道大会で33年連続金賞を受賞しているとのこと。
わたしが3歳の頃から今回まで、
ずっと金賞取り続けているってものすごいこと。
改めて、心からおめでとう!
そして、はるか昔からずーーーーっと全国に出続けている、
東海大四のすごさが沁みる…^_^;。
みんなみんなおめでとう!!!
2件のコメント
「ダメ金」…
結構嫌な響きだよね。
梅津さんとは同じ時に「ダメ金」で俺も泣いた。
人生で一番悔しくて泣いたと思う。
でもあれで少しだけ成長したような気がする。
社会に出てからはそのような経験は無い。
それがあったから成長して次の喜びが生まれたような気がします。
白石は来年はもっと熾烈な競争の中で演奏しなくてはならないのでしょうね。
第4、日大、旭商といった
by 松岡 on 2012年8月31日 at 2:10 PM. #
おぉ! 松岡ー!!
あれ、途中で送信したのかな。
そうだね。たしかにあのダメ金でみんな成長したし、
「もっともっとがんばろう」と思えた。
ああいう悔しい思いをすることで、
確実に何かを学んだね。
白石は厳しい時代だけど、がんばってほしいし、
800人を超えるOBが、心から応援しています。
by 梅津有希子 on 2012年8月31日 at 3:41 PM. #