青山学院大学にて、人生初の大学講義

2019年1月17日

まさか大学で講義をする日が来るとは。

昨年末、青山学院大学経営学部の関係者から、メールでゲスト講師の依頼が。
拙著『高校野球を100倍楽しむ ブラバン甲子園大研究』を読んでくださり、「『スポーツアドミニストレーション論』という授業でお話していただけないか」という内容だった。

わたしが話す内容なので、もちろんスポーツの話ではない。テーマはひたすら応援。

表参道にある青学、あの辺はよく行くので前はしょっちゅう通っていたけれど、中に入ったのは初めて。


箱根駅伝準優勝おめでとう!


シンボルツリーのような大きな木が


こんなに広かったとは


おしゃれな本屋さんも

いやー、中はこんな風になっていたんだなぁ…。
この都会のど真ん中で、こんな広い敷地の大学があるとは。そして、この何倍の広さかまったくわからない、地元札幌にある北海道大学の異常な広大さも改めてよくわかった笑。


スライド80枚。作るのに3日かかった…!

授業を受ける学生さんの内訳は以下の通り。

学年:2年生60%、3年生30%、4年生10%
学部:経営学部45%、マーケティング学科45%、残り10%弱に文学部・法学部など


授業中

応援話に入る前に、学生さんたちの将来の参考になればと思い、これまでの自分の職歴も詳しく紹介。「中高吹奏楽部を続けてきて、高校卒業後にヤマハに入社。楽器を修理する人になりたかった」と。なぜかというと、吹奏楽部に出入りしていたリペア担当女性がカッコよくて、「こういう仕事に就きたいな」と思ったのもあるけれど、いろんな職業を知らなかったということもある。高校時代、ライターや編集者という職業なんてまったく知らなかったし、身近にそういう大人もいなかった。

東京に住んでいると、さまざまなロールモデルが身近にいるし、選択肢がたくさんあってうらやましいなあと思う。今は地方在住でもSNSを通じて世界が広がるけれど、自分が10代の頃はインターネットもなかったからねぇ。

ヤマハに入社し、管楽器係を担当することになったものの、あまりの不器用さにリペアマンになるという目標は早々に断念。「自分には向いていない」とすぐに悟った。
ずっと吹奏楽しかやっていなかったので、ほかの世界も知りたいと思い3年で退社。次に経験したのはAIR-G’というラジオ局で番組制作の仕事。とはいえ、スタッフ募集なんてしていなかったので、自ら売り込んだ。タイミングよく空きがあり、幸運にも同局で働けることに。ここで台本を書いているうちに、「書く仕事がしたい」と思うようになり、25歳になる少し前にライターを目指し上京。

その後、どうやって編集者になったか、そして、なぜフリーランスになったか。今の大学生は就職しないでフリーランスになりたいという子もいると聞くので、そんな話も少々。そして、『青空エール』の監修や『ブラバン甲子園大研究』が書籍化されるまでの経緯など。ぜんぶ売り込み。「自分がやりたいと思ったことは、自分でアピールしないと誰も気づいてくれないよ」という話。

そんな長めの自己紹介のあと、スポーツ観戦があまり身近ではないという学生さんに向けて、「わたしは応援ばかり見に会場に行っている。でも、現地に足を運ぶことで、そこから試合にも興味を持つようになった」といった話を、たくさんの写真と動画をまじえて紹介。青学は陸上部が箱根駅伝に出場するなど、強い部活がいろいろあるので、同じ大学の学生たちががんばっている姿を見るのはさまざまな刺激を受けるし、たくさんの気づきがあるはず。母校愛が増すことで、将来がもっと楽しく充実したものになりますよ〜、といった話など。

250人いるから、なかには寝る学生もいるだろうなーと思っていたけれど、以外とそんなこともなく、目をキラキラさせて真剣に聞き入ってくれている子もたくさんいてとてもうれしかった。

終了後、関係者の方から

学生からの出席レポートも「楽しかった」だけでなく、「いろいろなことにチャレンジすることで道が開けて行くことがよくわかりました」など梅津さんの積極的な姿勢に感銘を受けた学生が多かったようです。

というメールをいただき、仕事の話もしてよかったなぁ…。と、しみじみと思った。
ツイッターでも、授業を受けていた学生さんから「ご褒美みたいな講義で楽しかったです!」というリプライがきて、これもうれしかったな〜。

講義の依頼が来た時は、「自分が大学で講義なんてできるのかな」って思ったけど、経験がないことでも思い切ってチャレンジしてみると、また新しい世界が広がるんじゃないかなと思ってお受けさせていただいた。

準備がかなり大変だったけど、好評でよかったな。得るものがたくさんありました。

青学の皆さま、先生方、大変お世話になりました。

またお目にかかれる日を楽しみにしています♪


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