2018年を振り返る
2018年12月31日
今年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします!
(アーティスト/イラストレーター 松尾たいこさんのポストカードより)
2018年の手帳、1月から見返してみる。
2017年12月〜2月にかけて、4月に開催された「ブラバン! 甲子園ライブ〜関西編〜」の打ち合わせで、ひたすら関西出張。
「野球応援曲しかやらない」というコンサートで、お声がけしたのは、天理、智辯学園、智辯和歌山、大阪桐蔭、龍谷大平安、市立尼崎。
各校にご挨拶に伺って、企画の趣旨説明と、「こんな流れで演奏していただきたい」と、構成案を伝える。
この数年、吹奏楽の応援観にひたすら甲子園に通い、各校の先生方と名刺交換して挨拶をしていたのは、すべてこの日のためだったんじゃなかろうか……という、関西の名門校が勢揃い。
会場は、夏の甲子園の組み合わせ抽選を行うフェスティバルホール。
よくぞ皆さま集まってくださった。
チケットは即完売。
吹奏楽界的には、この顔ぶれが一同に集まることはまずない、という組み合わせ。
大阪桐蔭、天理、市尼、龍谷大平安吹奏楽部はどこかで一緒になることもあるけれど、そこに智辯2校が交わることはない、という感じなので、とても貴重なコラボレーションになったと思う。
大盛況のうちに終わり、心底ホッとしたなぁ……。
2018年、夏の甲子園100回目のタイミングで拙著『ブラバン甲子園大研究』(2016年刊)を文庫化してほしいなあとかねてから考えており、「文庫化していただけませんか?」と出版元の文藝春秋に提案したのが3月だったかな。
4月に急遽企画が通り、すごい急ピッチで文庫化した。文庫化というか、構成もぜんぶ変えて追加取材も山盛り。「もはや別の本では笑」といわれるほど、けっこう中身が違う。2016年の時点では解明できなかった最新事情も満載なのだ。
梅雨の時期は、夏の仕事の仕込みをしていた模様。
7月、ジャパンライムから出た「野球応援のための吹奏楽指導シリーズ」というDVDを監修した。第1弾は「名門・日大三高吹奏楽部にみる、初めての野球応援 入門編」。
これまでに何度も甲子園に出場している日大三高。吹奏楽部と野球部の関係性が素晴らしく、ジャパンライムからこの企画の相談があった際に、「第1弾にふさわしい学校です」、とわたしから提案。
応援慣れしているだけあって、「雨にも強い曲目ボードの作り方」とか、「暑さ・寒さ・雨対策」とか、見事なレクチャー。吹奏楽部の定期演奏会では、いつも野球部が運営を仕切る。ドアマンから案内係、ステージセッティングまで、体の大きな野球部が、図面を見ながら椅子や譜面台を並べるのだ。こんなことをする野球部なんて見たことがないので、最初見たときはほんとうに驚いた。
7月に入ると、夏の甲子園に向けて、関東あちこちの球場に応援チェックしに出没。
7月10日は、『ブラバン甲子園大研究』の文庫が発売に。
そして8月。夏の甲子園開幕前日に、NHKのテレビ番組に出演。その名も、「夏の高校野球100回記念 甲子園! 細かすぎる応援マニュアル」。ロッチのお2人との共演。これも、春から準備していた番組。ディレクターさんとは、この年の春の選抜から、一緒に甲子園にリサーチに行っていた。
古民家スタジオ、めちゃくちゃ暑かったな…。汗でメイクが崩れる中、コカドさんが「梅津さん、これ使ってください」と、車から小さい扇風機持ってきてくれてすごい助かった…。
100回めの甲子園、56校ぜんぶの応援を生で観て聴いたのだけれど、毎年毎年、小さいながらもいろんな発見がある。テレビ観戦だと気づかないような変化が、アルプスではちょこちょこと起きている。
だから現地に行きたくて仕方ないんだな。
そして甲子園が終わった頃の8月下旬、ジャパンライムの第2弾「習志野高校吹奏楽部にみる 日本一の美爆音編」が発売。
習志野の演奏は、自分が12歳の頃から聴き続けていて、白石高校時代はずっと一緒に全日本吹奏楽コンクールに出ていた。わたしが一緒だった時代は、現顧問・石津谷先生の前の新妻先生時代だったけれど、白石サウンドと習志野サウンドはなぜか似ていて、同じ系統だった。ゆえに、大好きだったのだ。
お互い、歌心があったのかな。
数年前、取材で習高行ったとき、偶然新妻先生もいらっしゃっていて、石津谷先生が「新妻先生、白石出身のライターの梅津さんです」と紹介してくれたことがあった。新妻先生は、「おおー! 白石! サウンドが似ていましたね」とニコニコと握手をしてくださった。
同じように思っていてくださって、とてもうれしかったなぁ……。
100回目の夏の甲子園が終わり、ちょっとホッとして落ち着いた秋。
9月に出た本が、『部活やめてもいいですか。』(講談社 青い鳥文庫)。
4年前から自分のブログに自然発生的にコメントがついた、部活お悩み相談をまとめたもの。
先月と今月は、この本の取材対応で忙しかった。
あちこちの新聞で取り上げていただき、少しでも悩める子どもや父母、先生の目に留まるといいな。と願うばかり。
12月20日には、『だし生活、はじめました。』(祥伝社黄金文庫)が発売。
今年最後のお仕事は、『週刊文春WOMAN』!
わたしは、だし愛好家としてだし生活特集に登場しております。
ここでも紹介している、昆布だしで作るチキンラーメン、めっちゃうまいよ。
三が日以降、おせちに飽きたら「だしカレー」もおいしいよ!
この特集では、「絶対に挫折しない」かつおだしと昆布だしのとり方を紹介しているのだけれど、大晦日の本日、我が家ではこの2つのだしに加え、「ジャムの空き瓶でとる干し椎茸だしと帆立貝柱だし」と、水出しのあごだしを用意。冷凍庫に鶏ガラだしもあるので、年越し蕎麦は、鶏ガラとあごだし、昆布だしを合わせて作ろうかな。自家製のかえしを加えて。
なんだか、嵐のように過ぎ去った2018年。
来年も、健康に気をつけ、おいしいものを食べながら、極力ストレスをためず、ニッチな市場での発信をがんばります!笑
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