怒涛の1年を振り返る。

2016年12月31日

大晦日。今年1年を振り返る。

映画「青空エール」と、拙著『ブラバン甲子園大研究』に尽きる1年だった。
いや、ほかにもいろいろ仕事してたはずなんだけど、もうこの2つで埋め尽くされた1年といっていいと思う。

2015年から準備していた映画「青空エール」、2016年の年明け、三木監督やスタッフの皆さんとモデル校である母校・札幌白石高校を取材に行った。SNSで映画の情報が漏れるとマズいので、吹奏楽部の後輩たちには何の取材かは内緒にしてたんだったなあ……。東宝って言ったら騒ぎになりそうなので、「集英社の別冊マーガレット編集部」とごまかしたのであった。原作の漫画関係の取材のフリをして。

4月と5月はびっちり映画の撮影。現場に張り付いて、ひたすら吹奏楽部の監修をしていた。出版社でいうところの校閲みたいな役割で、吹奏楽経験者が「今のはおかしいよ」「そんな言い方しないよ」などと突っ込まれないよう、ひたすらリアルを追求。もう、重箱の隅を突っつくような細かさでチェックしたので、完成した映画を観てくれた多くの吹奏楽関係者から、「ほんとうにリアルで、本物の吹奏楽部やコンクールみたいで驚いた」「不自然なところがまったくなかった」といった感想をいただき、めちゃくちゃうれしかった!

早朝から深夜にわたる撮影や、初めての映画の仕事はほんとキツくて、実はけっこう精神的に参った。スタッフは皆さんいい人たちばかりなんだけど、普段仕事している出版業界とあまりにも勝手が違う仕事だったので、自分の心と体がなかなかついていかなかったのだ。

『ブラバン甲子園大研究』の締め切りも迫っていて、撮影現場の片隅で原稿書きつつ映画のチェックもしなきゃいけなかったので、ほんとうにキツかった記憶しかない笑。ロケ地の浜松でホテル生活していた時も、撮休日は朝から晩まで必死に原稿書いていたなー。

7月と8月は、映画の公開とこの本の出版が重なり、これまでにないくらいメディアの取材依頼や出演依頼が相次いだ。まさに「殺到」といってもいいくらいで、全部覚えてないくらい。


ミュージックステーション

タモさんが甲子園のブラバン応援とわたしの本を紹介してくれたのだけれど、スポーツ番組か! ってくらい尺が長くて驚いた笑。


読売新聞

これもめちゃくちゃ驚いた。まさかの宮部みゆき氏おすすめの1冊。宮部さんが高校野球好きということを存じていなかったもので、献本もしていない。なので、どこかでみつけてくださり、紹介してくださったのだと思う。


週刊文春

土屋太鳳ちゃんとの「青空エール」対談で、犯人ではない。拙著のことにも触れ、「梅津さんが撮影現場でパソコンカタカタ打っていたのは、この本の執筆だったんですね」と太鳳ちゃん。そうだったのです。

まさか人気の女優さんと週刊誌で対談する日が来るなんて。


CS「中畑清の絶好調海峡」

これもびっくりですよ。もう全部びっくり。子どもの頃から知ってる中畑清氏と松崎しげる氏と、まさか共演する日が来るなんて。この撮影は本が出来上がる前で、まだ表紙しか出来ていなくて中は真っ白。ってことを、中畑さんが「なんだこれ中真っ白じゃん!」とパラパラめくってバラされたという…笑。

全部びっくりなんだけど、最大のびっくりはこれ。


朝日新聞「天声人語」

論説委員の方から取材依頼のメールが来た時には、あまりにもびっくりしすぎて「えぇぇー!!!!!」と叫んでしまった。人生で天声人語に載る日が来るだなんて。もう、どれもこれも「まさか」の連続。上記以外にも、ラジオ出演や新聞取材も多数。ひたすら必死に対応した夏だった。

あまりにも夏の思い出が濃すぎて、9月や10月に何をしていたかほとんど覚えていない。燃え尽き症候群みたくなっていたと思う。

で、11月のある日、けいれん発作で突然倒れて意識を失ったのであった。

脳のMRIも撮ったけど、異常なしでお医者さんも原因がわからず。きっと、夏の疲れが知らないうちに積み重なってて、一気に体に現れたんだろうなあと思っている。今はすっかり元通り元気だけど、普段丈夫なだけに、ある日突然こんなことも起こるんだなと。自分を過信しちゃいけませんな……。ほんとうに。

何だかとても慌ただしい1年だった。
365日を「駆け抜けた」という感じ。

年明けは、手紙社で1/3からありがたきことに梅津本フェア(!)が始まる。21日にはおだしのトークイベントも。

詳細はこちら
http://tegamisha.com/61400

その他、初めてお声がけいただいて原稿を書いた『dancyu』2月号が1/6発売。野球応援関連の案件も複数動いていて、年明け早々いっせいに打ち合わせが始まる。あちこちの学校におじゃまします!

そして、新刊『今夜も終電ごはん』が1/13発売。前作『終電ごはん』から5年。ようやく続編を世に送り出せるタイミングが来た、という感じ。このあたりの話はまた改めてブログに書く予定。

2016年が慌ただしく過ぎ去り、2017年も忙しく始まりそう。

今年お会いした大勢の皆さま、一緒にお仕事させていただいた皆さま、本をお読みいただいた皆さま、映画を観てくださった皆さま、SNSでやりとりさせていただいた皆さま、ほんとうにありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願い致します!

よいお年をお迎えくださいませ。


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