「GQ JAPAN」みうらじゅんさんインタビュー裏話

2016年1月5日

新刊『「ない仕事」の作り方』が(文藝春秋)絶好調のみうらじゅんさん。会社員にもフリーランスにもきっと役立つ、まっとうなビジネス書ともいえる同書がグサグサと突き刺さったわたしは、「GQ JAPAN」に「みうらさんにインタビューしたい!」と企画を持ち込んだ。

多忙な年末にも関わらず、取材依頼を快諾してくださり、みうらじゅん事務所に伺ったのが12月24日。そう、わたしのイブは、「みうらじゅんと過ごすクリスマスイブ」だったのだ。

予定時間を超え、1時間半にわたるロングインタビュー。終始笑いっぱなしだったのだけれど、GQにアップされると、こんなにシックな感じに仕上がります。

GQ JAPAN「GQ&A:みうらじゅん──SでもMでもない、「ドN」の仕事術」
http://gqjapan.jp/entertainment/book/20151230/gqa-jun-miura

出来る男風。いや、実際超出来る男。くわしくはぜひご一読を。

海外ではオジー・オズボーンに、温泉ではおばさんに間違えられたというみうらさん。もはや国籍も性別も超えた、唯一無二の存在なのである。

みうらじゅん事務所におじゃまするのは2回目。前回は、このスリッパはなかった気がする。


シブい


クッションにはおなじみのカエルのイラストが


仏像やいやげ物がズラリ

本棚に並ぶ数々のアルバムや、床一面に広がるエロスクラップ。実際に目にするとそのマメさに驚愕する。整理下手なわたしには絶対に無理なマメさとコツコツさ。この「続ける努力」が、みうらさんのすごさなんだなあと。

「断捨離やミニマリストブームをどう思うか」とたずねると、「世の中の流行りに逆行しないと、『ない仕事』はありえないんですよ」とおっしゃっていた。なので、事務所はものだらけ。シンプルに暮らすどころか、どんどん収集し続ける。素晴らしい。

「ワイドナショー」で企業のストレステストを受けたところ、ぶっちぎりでストレスがなかったことについても伺った。

「ストレス、ないですねぇ。そもそもストレスなんて言葉は昔はなかったんですよ。バレンタインと同じで。バレンタインなんて、俺が中学のときに出来たよ。男子校だったから、もらうやつともらわないやつの差がすごい出来た。ストレスという言葉がなかった頃は、誰も『ストレスがたまる』なんていわなかった。現代は言葉に騙されている。だからこそ、逆に言うと言葉を利用することができるんです」

うわー、おっしゃる通り。なるほどすぎる。

で、「ゆるキャラ」や「マイブーム」につながるわけですよ。そして今回の「ドN」発言。

「ドN」、くる気がする。みうらさんは、つくづくキャッチ―な言葉作りが上手で勉強になる。まるでコピーライターのようだ。まさに「一人電通」。

噂通り間近で見てもほんとうに白髪がなくて、「ストレスがないからですか?」と聞いたら、

「いや、うち親父も85歳でフサフサで、白髪がないんです。遺伝です」

とのことだった。ちなみにオジー・オズボーンに間違えられたこの髪型、パーマではなくくせ毛とのこと。天然パーマ。いい感じにエアリーで、絶妙なゆるふわ具合。

ってな具合に、わたしのどうでもいい興味本位の質問にも、丁寧に答えてくださる方でした。

それにしても、タバコがよく似合うみうらさん。

「やっぱりタバコが似合う人はカッコいいものだなあ」

と思ったのであった。

インタビュー、読んでね!


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