『CREA』2月号「大人の少年少女文学」が最高すぎる

2016年1月9日

『CREA』が初の少年少女文学特集をやる、と聞いたのが昨年10月のこと。恒例の贈りもの特集を担当し、スタジオで撮影している時に、編集さんから聞き、「なんとチャレンジングな企画だろうか」と驚いたのを昨日のことのように思い出す。


赤毛のアン、若草物語、トム・ソーヤ……!!!

もう、タイトルを聞いただけでワナワナするラインナップ。いや、うずうずするラインナップ。

贈りもの号の撮影時に、いかに『大草原の小さな家』が好きすぎて、これを見て育ったんです……! と力説してたら、担当することに。わーい♪


ドラマ「大草原の小さな家」が教えてくれたこと

小学生の頃、何度も原作を読み、ドラマを見た。半年近く雪に閉ざされる北海道の田舎町に生まれ育った自分には、共感する場面がほんとうにたくさんあった。

友達の家の鶏が生んだ卵をもらってきたり、赤いミトンや雪に糖みつをたらしてかためて食べるシーンに憧れた。「ああ、冬はこうやって楽しめばいいのか」と子ども心に思ったものだ。

髪の長かったわたしは、毎日ローラと同じ三つ編みのおさげをしていた。ローラはまっ白なペチコートに、キャラコやモスリンのワンピース重ねるスタイル。かたや自分は毎日ジャージにランドセルで通学していて、外国の女の子はかわいい格好が出来ていいなぁと思っていた。しかし、大人になって「ローラ・アシュレイ」でローラやメアリーが着ていたような花柄のワンピースを見て、「こりゃ自分には似合わんわ」と、あっさりとあきらめたものだ。

特集では、少年少女文学の名作が、ありとあらゆる切り口で紹介されている。よくぞこんなにひねった企画を何本も思いつくなぁと、ちょっとびっくりするくらい。

たとえば、

「子どもの物語が始まるベッドいろいろ」
「かつて子どもだった大人の心に沁みる名言集」
「ピッピとアリスに学べ! 逆境に負けないヒロイン力」

などなど。

詳しい目次はこちら
http://crea.bunshun.jp/articles/-/9379

そしてそして、少年少女文学界の雄、岩波少年文庫編集部にも潜入取材している……! おぉぉ……!!

「あの料理」を再現する企画では、これを見て叫ばずにはいられない。
赤毛のアンのいちご水……!!!


「オカズデザインが再現する ずっと食べたかったあの料理」

ひゃー! いちご水憧れたー……!!! この写真がまた素敵……!!!

もうもう、ほんとうに胸がいっぱいになる企画ばかり。で、個人的にツボすぎるのがこの企画。


いじわるおばさん図鑑

ロッテンマイヤーにレイチェル夫人……!
いやー、素晴らしすぎる笑。名ゼリフまで忠実に再現。めちゃくちゃグッとくる。

『CREA』を読んでると、これぞ雑誌の力だなと心底思う。手間のかけ方がハンパない。あと、予算がかかっていることも、ページをめくっていてよくわかる。今のwebメディアで、ここまで出来るところはまだないだろう。

「大草原の小さな家」、大量にある場面写真から、どの写真を使おうか、どんな構成にしようかなどと、編集さんと一緒にうんうんうなりながら悩んだ時間すら楽しい仕事だった。

子どもの頃に児童文学を読んで育った人にはたまらない2月号。
読み応え満点で、ほんとうにわくわくする♪

この号に携わることができて光栄です!


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