大阪桐蔭、春日部、横浜創英。笑ってコラえて!「吹奏楽の旅」2013年完結編を観て
2013年12月5日
昨日の「1億人の大質問!? 笑ってコラえて!」(日本テレビ)
「吹奏楽の旅」。2013年の完結編3時間スペシャル。
もちろん観ましたとも。
2004年に同コーナーが始まってから、吹奏楽人気が高まっていったのは間違いない。
それまでも、コンクールのチケットは入手困難だったけれど、
ますます困難になり、全国大会はいまや超プラチナチケットだ。
吹奏楽経験のある視聴者は、自分の現役時代と重ねて観ただろうし、
吹奏楽経験のない人は、「こんな世界があるんだ」と思って観たのではないだろうか。
わたしは、全国大会で金賞を取った自分の高校時代に重ねて観るし、
近年ずっと、仕事で全国大会の取材をしているので、
今年10月の全国の演奏を思い出しながら観てもいた。
こんなに1つのことに一生懸命になれる時期って、
中高の6年間しかないと思う。
大人になってからは、こういう経験はなかなかできない。
横浜創英高校の部長が、吹奏楽部のことを「家族です」
といっていたけれど、ほんとそんな感じ。
一生付き合いの続く、かけがえのない「仲間」であり、親戚みたいな感じ。
もちろん友達でもあるんだけど、友達というだけじゃ説明がつかないというか。
高校の同じクラスの同級生だったら、ここまで定期的に会ったりしない。
母校札幌白石高校は、しょっちゅうOB会という名の飲み会を開催している(笑)。
各期ごともやるし、OB全体でもやるし。
もちろん、顧問(当時)の米谷久男先生もお呼びして、一緒に酒を酌み交わす。
今回は、地区大会・支部大会を突破できなかった春日部高校と横浜創英高校の生徒たちが、
全国大会を聴きに来ていたのがよかった。
出場校29校、みんな支部大会よりももっともっと磨きをかけて、
完全に全国大会に焦点当てて仕上げてくるから、曲の完成度が全然違う。
会場内で方言が飛び交い、駐車場のバスやトラックに
全国各地のナンバープレートが並ぶのも、「全国大会なんだなぁ」と実感する風景。
こういうのを実際に体感すると、
「絶対このステージに立つ!」って心に誓うと思うのだ。
実際、中学のわたしがそうだったから。
中3の時に普門館の全国大会聴きに行って、
「白石高校行って絶対このステージで吹く!」と誓ったから。
それくらい、全国大会って独特な雰囲気と張りつめた緊張感が漂っている。
大阪桐蔭、本番前にグロッケン(鉄琴)が倒れて
使えなくなるアクシデントがあったとは。
会場で聴いてたけど、あのガシャーンって音は気づかなかった。
前の出番の鹿児島情報高校の楽器を借りることが出来たけれど、
こういうトラブルって、実は少なくない。
過去、楽器を積んだトラックそのものが到着しなくて、
前の学校の楽器を丸々借りた学校があったそうだ。
1987年の関東第一高校。
偶然にも、前の出番の天理高校と課題曲・自由曲ともに、
まったく同じだったという偶然。というか奇跡だこれは。
課題曲E:マーチ「ハロー! サンシャイン」
自由曲:「ロメオとジュリエット」
関東第一高校の次の出番が母校札幌白石だったため、先輩に
「この時、どんな雰囲気だったんですか…?」と聞いてみたことがある。
「どんなもなにも、ただ無事に吹き切ってほしいという一心だったよ…」
といっていた。
聞いてるだけで冷や汗が出てくる…。
でも、こういうトラブルが起こる可能性は、今でもゼロではないのだ。
トラックもバスも、人が運ぶものだから。
しかし、FNS歌謡祭の裏に「吹奏楽の旅」をぶつけてくるとは、
日テレもやりますなぁ!
まさか吹奏楽コンクールがテレビでオンエアされる日が来るなんて思ってもみなかった。
しかもこのようなゴールデン番組で。
「吹奏楽の旅」にグッと来た人は、『青空エール』(河原和音)も絶対ハマるはず。
まさに、吹奏楽コンクール全国大会を目指す熱血吹部女子と、
甲子園を目指す熱血野球部男子のお話。
わたしが監修を務めており、吹部の熱血具合がやたらとリアルです(笑)。
コンクールにしても高校野球にしても、
青春時代にはどうやっても戻ることができないので、
ここまで多くの人の心を打つのだろうと思う。
自分の姿を投影しては泣けてくるし、
がんばっている高校生を見て、「自分もがんばろう」って思える。
まとめますと、
青春っていいですね!
部活っていいですね!
ということです(笑)。
ちなみに、12月14日(土)は、響け! 吹奏楽の甲子園が放映されますよ。
こちらでは、愛工大名電、東海第四、武生商業、コザに密着。録画せねば!
何かに一生懸命打ち込む人は、皆素敵だと思います!
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5件のコメント
11/30,12/1は習志野高校吹奏楽部の定期演奏会でした。
三年生が引退する最終公演(3公演目)は、朝早くから夜遅くまで頑張っていることを知っているクラスメイトや全力で応援してもらったバレー部員や野球部員が駆けつけ演奏会を盛り上げてくれます。
アンコール(Let’s GO習志野、千葉ロッテ応援歌、きらっとサンバ)で盛り上がった後は、アカペラの「夜の歌」を合唱して緞帳が下りて終演となりますが、「夜の歌」の2番に入ったとき、運動部員から「ありがとう!」の声が響き、と同時に会場から大きな拍手が巻き起こりました。10年以上通っていますが初めてのことでした。
学校の仲間達や地域の皆さんから愛されているバンドであると改めて感じた感動的なシーンでした。
by いとうです on 2013年12月7日 at 1:57 AM. #
連投すみません。
青春っていいですね!
部活っていいですね!
と言いたかったのです。。。。
by いとうです on 2013年12月7日 at 2:12 AM. #
いとうさま
想像するだけでジーンとくる光景ですね…(T_T)。
習志野の定演、チケットがかなり入手困難と聞きますが、ぜひ一度行ってみたいです! ほんと部活っていいものだなぁと思います^ ^
by 梅津有希子 on 2013年12月8日 at 6:06 AM. #
1987年の、あの事は、私も記憶があります。
私はそのときの全日本吹奏楽コンクールに、出ていました。
ハプニングはあるものです。
私はそのときの全日本吹奏楽コンクールで、トッカータとフーガ、そして、前代未聞のスタンドプレーをやった、メンバーの一人です。
ただ、やはり、コンクールで、金賞取るのは並大抵のことではないし、ほんま、青春を全て注ぎ入れた感があります。
笑こらで、吹奏楽の旅を見るたびに、20年前の私にフィードバックした感じになります。
by ふる on 2013年12月9日 at 8:14 AM. #
ふるさま
日本を代表する強豪校ご出身ですね。
「青春のすべてを費やす」とてもよくわかります。
わたしも、高校時代は部活しかしていませんでした(笑)。
後輩のみなさんの変わらぬご活躍、素晴らしいですね。
by 梅津有希子 on 2013年12月9日 at 11:11 AM. #