エッセイ「愛おしき、犬との暮らし。」

2011年12月28日

5年前、住宅メーカーのパンフレットに書いた
エッセイのことを思い出した。
うめブロ
「愛おしき、犬との暮らし。」
(「三井のリフォーム」パンフレットより)
てっちが亡くなり、今読み返してみても、
5年前のこの考え方は、まったくブレていない。
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一緒に暮らしている愛犬が、先日7才になった。
いわゆる「老犬」の仲間入りだ。
「犬はいつまでも成長する動物。
特に7才からがおもしろいのよ」
と、以前あるブリーダーに言われたことがある。
たしかに、年齢を重ねた犬にしかない、
何ともいえない「味」が出てきた。
子犬の愛くるしさとはまた違う魅力。
あの言葉はほんとうだったんだ、と日々実感している。
「犬のいる生活」は決してラクなものではない。
病気になった時は高額な診察料にめまいがしたし、
旅行にだってなかなか行けない。
つきっきりの介護が必要になることもある。
でも、そんな苦労もいっぺんに吹き飛ぶ瞬間が毎日ある。
たとえば、安心しきった寝顔や楽しそうに走る姿など、
それは本当にささいなこと。
ありふれた日常がキラキラと輝きを増すのが、
犬のいる生活なのだ。
だからこそ、飼い主としてはいつも
できる限りのことをしてあげたい。
安全な食べものや健康管理、そして居心地のよい住まい。
大切な家族の一員だから、
いつまでも元気で、ずっと一緒に暮らしたいから。
日中寝ている時間が増えると、
「年取ったなぁ」としみじみ思う。
でも、そんな姿もまた、愛おしい。
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ここで書いたとおり、
てっちは7才過ぎてからいろいろ変わった。
「老人性のワガママ」というか(笑)、
いろいろ自己主張するようになって
とてもかわいくておもしろかった。
「ペットは亡くなるのが辛いから、もう飼わない」
という声をたびたび聞くけれど、
わたしはそうは思わない。
もちろん別れはとても辛い。
これまでも、幾度か経験してきた。
でも、動物たちは、
別れの辛さをはるかに上回るほどの、
かけがえのない、素晴らしい日々をくれる。
「いてくれるだけでしあわせ」
と思える存在って、どれだけあるだろう?
だからわたしはこれからも、犬と暮らし続ける。
まだ、いつになるかはわからないけれど、必ずね。
ほんとは猫も飼いたいんだけど、
夫が猫アレルギーなのだ…^_^;。
動物と暮らすって、たのしいよ!

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