上京記念日

2013年9月9日

本日9月9日は、北海道から東京に出てきた日。

「よく覚えているね」

といわれるのだが、

1999年9月9日

と、9並びだったので覚えているのだ。

「ライターになりたい」と、知り合いのいない東京に来た。
引っ越し代をおさえようと、赤帽1台で。
安いから、「何時に届くかわかりません」ってヤツ。

新居の上井草のボロアパートで、
朝からずっと待っていた。

おひるは近所のローソンでおにぎりを2個買って、

「あっためてください」

といったら、

「何をですか?」

といわれてびっくりした。

何をって、おにぎりに決まってんじゃん。

その時初めて、

「東京のコンビニは、おにぎりをあっためない」

ということを知ったのだ。

夕方に荷物が届いて、ダンボールだらけの部屋になった。
1日でなんとか開けて、部屋っぽくなった。

水が合わなかったのか、ひどい肌荒れを起こした。

首まで広がるくらい、めちゃくちゃひどかった。

札幌に帰ると肌の調子がすごくよくなるので、
間違いなく水の違いなんだと思う。

今日の東京は涼しくて快適だった。
14年前の9月9日のほうが、暑かったと思う。

とにかく湿気がすごくて、息ができない感じだった。
皮膚呼吸も妨げられる感じ。

呼吸が苦しいので、20分おきにスタバとかに入ってた。
だって、全然歩けなかったから。

気が付けば、人生の中で一番長く住んでいるのが東京になっている。

札幌よりも、芦別よりも。

今年の夏はめちゃくちゃ暑かったけれど、
夏バテすることもなく、熱射病になることもなく、
毎日よく食べ、元気いっぱいである。

人って、環境に慣れるもんなんだなぁ……。

生まれて初めてゴキブリを見たのも14年前の今日。

あいつらが空を飛べるなんて、知らなかった。
すんごい動きが速くて、頭がいい。

エレベーターに乗って、3階で降りるGを見たことがある。
半蔵門線で移動しているGも見たことがある。

なんでこんなに賢いのか。

「3億年生きるって、こういうことか……」

と思った。
かなうわけがないのだ。

幸い、いまの家にはGが出ないので、とっても快適である。

14年前、出版業界に知り合いなんてひとりもいなかったので、
今、自分が本を出しているのが不思議な気分。
出版業界に友人がたくさんいるのが不思議な気分。

この14年、食いっぱぐれたこともないし、
親に援助を頼んだこともない。

がんばれば、なんとかなるもんなんだなぁ。

この14年を振り返ってみました。

というわけで、15年目もこれまで同様がんばりますφ(._.)

関連する記事

コメントを書き込む

必須入力

必須(公開されません)

任意