『終電ごはん』の発売から1年。
料理家の高谷亜由さんを始めとする本書のスタッフが再集結して作った新刊、
『使い切りたい調味料ベスト10!』（幻冬舎）、本日全国発売です！

『使い切りたい調味料ベスト10!』（幻冬舎）

本書を思いついたきっけは、
「毎日終電帰りの仕事をがんばる人にこそ、ちゃんとしたごはんを食べてほしい」
という自分や周囲の終電族の実体験に基づいて作った『終電ごはん』同様、
わたしの実体験が企画のもとになっています。

その実体験とは、わが家の冷蔵庫に眠り続ける賞味期限の切れた調味料たち……。
3年前の豆板醬、粒マスタード、2年前のオイスターソースなどなど。
つい1週間ほど前には、「7年前のパン粉」というのが出てきました。これ最高峰。

なぜ調味料が余るのか。使い切れないのか。

それはひとえに、料理が得意ではないからです。
主婦なので、一応料理は作るけれど、
レパートリーが乏しいため、応用がきかないのです。

オイスターソースは、炒めもの以外の使い方がわかりません。
粒マスタードは、ソーセージにつける以外の方法がわかりません。
スイートチリソースは、生春巻き以外に、一体どうすればよいというのでしょう……。

そんなことを周りの人に話すと、「うちもうちも！」のオンパレード。
そうなのです。みんな、「絶対あまる調味料」があって、困っていたのです。

そこで、「より多くの人の意見を聞こう」と、
webで「絶対あまる調味料を教えてください」と、アンケートを取りました。
上位10位のあまる調味料で作ったのが、この『使い切りたい調味料ベスト10！』です。
料理家の高谷亜由さんに、3ステップで作れて、簡単でおいしいレシピを
たくさん考えていただきました！

たとえば、オイスターソース。
2位ですよ2位。一度も使い切れたことないかも。

「炒めるだけではない使い方を知る。」

知らない……。
炒めもの以外にどうしろと……(-_-)。

たとえばスープ。

「あさりとじゃがいもの豆乳チャウダー」

これめっちゃおいしかった！
そうか、オイスターソースはカキのうまみがたっぷりのソースなんだった。
ソースにちょこっと加えるだけで、簡単にうまみあふれるスープが出来ちゃうのだ。
あさりのうまみも加わって、ササッと作れるのに深い味わい。

そうか、スープや煮物に使ってもいいのね。

お次は、ソーセージにつける以外に、使ったことのない粒マスタード。

「菜の花のマスタード和え」

定番の「菜の花の辛し和え」を、粒マスタードでアレンジ。
なるほど、こういう定番メニューにも応用できるのか。
「粒マスタードだから洋風」と決めつけずに、和風に使っても全然OK。
ふむ。だんだん頭がやわらかくなってきた気がする。発想が広がってきたというか。

バルサミコ酢も絶対あまるよね。
というか、見た目がカッコいいから、何となくキッチンに置いておきたいのです。
なんとなく、料理上手風に見えるから。

バルサミコ酢は、実はおしょうゆとも相性抜群。
おなじみのあの料理も、「バルサミコ」がつくだけで
なんともおしゃれに様変わり！

「バルサミコ酢豚」

おぉぉ……。ただの酢豚とは明らかに雰囲気が変わる。
めっちゃコクが出て、お肉もやわらか。
揚げずに作れるお手軽バージョンなのだ。

『終電ごはん』で好評だった3コマ漫画も健在です。
その名も「使い切れない調味料劇場」（笑）。

「ラー油編」

餃子に使う以外に、一度も使ったことがない。
なので、あんなに小さな瓶なのに、絶対あまる……。
わが家では、賞味期限が切れても使い続ける代表格の調味料でもあります。

そんなかわいそうなラー油が、なんとも素敵なレシピに大変身！

「エスニックトマト麺」

ピリッとパンチの効いた、夏にぴったりの味。

「塩マーボー豆腐」

豆板醬ではなくラー油で辛みをつける、あっさり味のマーボー。
これはビールにも合う～（・∀・）。

目からウロコだったのは、ケチャップを使ったこちら。

「ツナケチャおにぎり」

ツナとケチャップを使ったディップを混ぜ込んだおにぎり。
これ、見た目も鮭フレークにそっくりなんだけど、
味も鮭フレークそのもの。なぜだ（笑）。
たぶん、言われなければ鮭のおにぎりだと思うはず。
鮭フレークがないときの代用にもどうぞ！

ナンプラーを使った、超簡単トムヤムスープもお気に入り。

「鶏肉とキャベツのトムヤムスープ」

ここで紹介したレシピは、ほんの一部。
10種類の調味料×10レシピ＝100レシピを紹介しているので、
かなり分厚いです。これで1100円は絶対オトク！

『使い切りたい調味料ベスト10!』、かわいくて使える本に仕上がりましたので、
ぜひ本屋さんで見てみてくださいね～(^O^)／

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