フリーランス10周年
2015年1月22日
フリーランスになって、今年で丸10年。11年目に突入。いやぁ、10年経ったかーと、ちょっと感慨深い。編集者・ライターという仕事は、今まで就いてきたどの仕事よりも長い。どうやらこの職業と働き方が、自分に合っているようだ。
自分の職歴は以下。
ヤマハに就職。札幌店にて管楽器担当→AIR-G’(FM北海道)にて番組制作スタッフ→上京→印刷会社でバイト→IT企業でバイト→まぐまぐでweb編集→編集プロダクションで雑誌編集→フリーランス
けっこう転職多め。ほぼ2~3年サイクル。今思うと短いな(笑)。でも、無駄な職歴はひとつもない。ぜんぶ今につながってるし、意味があった。「嫌だから辞めた」という訳ではなく、「雑誌を作る人になりたい」という目標に近づくための転職。子どもの頃から雑誌が好きで、いろんな雑誌を読んでいたことと、ラジオ局時代、番組用の原稿を日々書き続けるうちに「文章書く仕事が向いてるかも」と気づき、東京に出てきて、現在に至る。って、はしょりすぎか。全部話すと長すぎる(笑)。
10年間、ありがたいことにずっと一緒に仕事をしている会社もあれば、一度きりで終わる会社もある。3年に一度くらいのペースで仕事をしている会社もあるし、ほんとうにいろいろ。
雑誌、web、書籍など、いろんなところで書いている。たまにセミナーや講演など、しゃべる仕事もある。便宜上「ライター」と名乗っているけれど、意識的には「発信者」という感じ。職業名がないから名乗っていないだけで。発信するツールにはこだわらない。この先、ツイッターやブログに代わるツールが現れる可能性もあるわけで。その時代に合った発信方法で、インプットやアウトプットを繰り返していくんだろうなと思う。
先日打ち合わせでお会いした、『青空エール』『俺物語!!』作者の河原和音先生にも、「梅津さんって、ほんとフリーランス向きですよね。自分でどんどん新しい道を切り拓いて」といわれた。
いいえ先生。道を切り拓いていかないと仕事がなくなるからです(笑)。でもたしかに、自分でも会社員よりフリーランスのほうが向いているとは思う。
同じ会社や同じ人が、この先もずーっと仕事を振り続けてくれるとは限らない。というか、そんなケースのほうがはるかに稀。会社員は異動もあるし、もちろん転職する人もいる。
なので自分は、一社と集中的に仕事をするのではなく、あちこち・ちょこちょこ型。一社集中だと、その会社がダメになった時に共倒れになってしまうので。仕事先の倒産や休刊を何度か経験してきて、今のスタイルに行きついた。
フリーランス11年目の目標。それは現状維持。現状維持って、そう簡単なことではないということが、10年でよくわかった。現状維持を目指しつつ、新しいことへも挑戦していきたい。だから自分で企画を考えて、提案し続けるのだ。
“能動的な人”でいたほうが、やりたいことができて楽しいしね。
あ、「梅津さんはポンポン企画が通っていいなー」と思われているとしたら、それは大きな誤解。落ちてる企画のほうがはるかに多い(笑)。企画なんてそう簡単に通るもんじゃないし、落ちても全然気にしない。そりゃがっくりはするけれど、次行こ次! って感じ。ただし、企画を出さないことには何も変わらないので、これからも出し続けるのみ。
「自分の仕事は自分でつくる」という意識を常に持ち続け、11年目も〆切守ってがんばります!
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