満員御礼!「ブラバン!甲子園ライブ」無事終了
2017年4月10日
「ブラバン!甲子園ライブ」、満員御礼で大盛況のうちに終了しました!
いやー、めちゃくちゃ楽しかった!
朝10時にNHKホール入り。一緒に司会を務めるいけだてつやさんとともに、各校のリハーサルに臨む。
横浜高校の、年季の入った応援専用シンバル。
男子が力いっぱい叩くのでボロボロなのだ
第一試合、プレイボール!
15時からのプレイボール、まずは、「歌がうますぎる女子高生」として話題の、鈴木瑛美子さんによる「栄冠は君に輝く」独唱から。ものすごいパワフルで、ソウルフルな歌声に、会場のボルテージも一気に高まる。
いやー、圧巻の歌声…!!
そして、全出場校による「栄冠〜」の演奏ののち、第一試合の拓大紅陵VS浦和学院、プレイボール!
「メイプルパワー」「木更津甚句」「ノッテけ紅陵」など、次々とオリジナル曲を繰り出す拓大紅陵に対し、浦学は度肝を抜くバルコニーからのファンファーレ、「リバティ」からスタート。
こちらもオリジナル曲を多数繰り出して応戦。
両校ともマーチングもやる学校なので、音がズドーンと飛ぶ飛ぶ!
ただ野球応援曲を吹くだけではつまらないので、途中で「チャンス紅陵」VS「怪物マーチ」聴き比べなどを挟み込む。
浦学は、1986年に拓大紅陵吹奏楽部顧問・吹田正人先生が作曲した「チャンス紅陵」を、いち早く応援に取り入れた学校。なぜか「怪物マーチ」と名を変え、埼玉では同名で広まっているという珍現象を解説。
正しくは、30年前に浦学吹奏楽部が吹田先生に許可を取っているため、演奏するのはもちろん無問題。
ただ、当時と顧問も変わり、現在は両校の交流がまったくないということもあり、せっかくのコンサートなので、
「『チャンス紅陵』VS『怪物マーチ』聴き比べはどうでしょう?」と、先生方に打診してみたのだ。
「おもしろいねぇ!」と紅陵・吹田先生。かたや浦学は、「先方さんが大丈夫なんでしたら…」と、ちょっと心配そう…笑。
「せっかくの機会なのでぜひやりましょうよ!」
と、NHKホールで貴重な聴き比べが実現したのだ。
一度に聴き比べると微妙に違うのがわかる。これぞ、耳コピで曲が伝播していく高校野球応援あるあるといえるであろう。「こういったケースが無数にある」という代表例として、生演奏&生解説させていただいた。
日大三高がかつて吹いていた「ヨコハマ」とは?
第二試合は横浜VS日大三高という強豪対決。
これがまたとても対照的で、おもしろい対決だったなぁ…。
男子校の横高は、男だらけの大迫力。拓大紅陵や浦学の大きな音とは、また種類の違った迫力というか。とにかく、勢いと音圧がすごい!
黄色いメガホンを持った父母たちも多数。ステージ上から見ていても、圧倒的なノリの良さ笑。
客席からも、
「Y!O!K!O!K!O! ヨココー!」
と、メガホンを振りかざしながら思いっきり声を出して応援し、会場も大盛り上がり。
日大三高は、伝統の応援歌から、大人気のオリジナル曲「Come on!!」まで、こちらも流れるような圧巻の演奏。
ここで、こちらでも顧問トークの最中に小ネタを挟む。
コアな日大三高ファンならご存知かと思うのだけれど、その昔、三高は野球応援で横浜高校の「第五応援歌」を使っていた時期がある。その名も「ヨコハマ」。横高関係者からすると、「なんで日大三高がうちの第五応援歌を使ってるんだ!!」とお思いの方もいたのではないかと推測する。
横浜高校吹奏楽部顧問・立石先生も、もちろんこの事実を知っていた。その上で、「じゃあせっかくなのでワンフレーズ吹いてみましょうか?」と、快く演奏してくれたのだ。
ちなみに、現在三高はもう「ヨコハマ」を使ってはおらず、三高顧問団が改めて「第五応援歌」を聴いてみると、「うちが吹いていたのと全然違う…。最初だけは似てるけど、後半がかなり違う」と。
前出の「チャンス紅陵」と「怪物マーチ」と同様、まだYoutubeのない時代に耳コピで真似していたので、真似したつもりでも全然違う曲になっていた、ということであろう。
なぜ三高が横高の曲を? と思う人もいるかもしれないけれど、応援曲をリクエストするのは野球部なので、「横浜のあの曲やってほしい」と吹奏楽部にリクエストをして、吹奏楽部はリクエストに応えているだけ、ということがほとんど。それが「伝統の応援歌」、ということまでは、なかなか伝わらないというのが、現実にはとても多いのだ。
そんな、少々マニアックなネタも挟みつつ、ラストの合同演奏へ。
ラストは圧巻の恋ダンス!
全出演校・総勢400人による合同演奏は、絶対にこの曲しかないと思っていた。野球応援人気ナンバー1といっても過言ではない、「アフリカン・シンフォニー」。この曲は、吹奏楽界からすると、「昔からあるポップスの定番曲」といったところ。わたしも子供の頃から、演奏会でよく聴いていたなじみ深い曲だった。
それがある時、やたらと野球応援で使われていて、とても不思議に思っていたのだ。
野球応援では、ほんのワンフレーズしか使われない。
お客さんも、きっと野球ファンの割合が高いであろうと予測し、「ぜひ、400人の大迫力で、フルバージョンを聴いていただきたい!」と思ったのだ。
楽譜はもちろん「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」シリーズ。ここはわたしが最後までこだわった。他社のじゃダメ!笑
紅陵の吹田先生にも、「ここは吹奏楽人のこだわりだね」と笑われた。ほんとまったくもって、その通り笑。
そしてアンコールは、センバツ入場曲にも選ばれた「恋」(星野源)。
これも、早々にチアや吹奏楽部の子たちに「恋ダンス、練習しておいてね」と言っていたのだけれど、最初「けっこう難しいです…」と難色をしめされ、でもガッキーや星野源も踊ってるんだから、「がんばって練習して!」とゲキを飛ばし、鬼顧問かと笑。
みんなほんとうに一生懸命練習してくれて、ダンスも完璧! ステージから見ていて感激してしまった…。
ふと見ると、日大三高吹奏楽部顧問・榎本先生も踊っている。しかもめちゃくちゃキレがあってうまい!(毎日鏡を見ながら猛練習していたらしい)。横高応援団たちのたどたどしすぎる恋ダンスも、かわいすぎて大好評笑。ありゃあまり練習してないな笑。
人生初の司会が、まさかのNHKホールという現実に、一体どうしたらいいものかと思っていたけれど、頼もしすぎるいけだてつやさんのおかげで、なんとか乗り切ることができてホッとした。
「息もぴったりで夫婦漫才みたいでした!」「最高のバッテリーでした」などなど、うれしい感想をたくさんいただいたのだけれど、めおとではございません笑。
打ち上げで飲みまくるの図。いけださんありがとうございました!
コンサートに関わったすべてのみなさま、お客様に、心からの感謝を。またどこかでお会いしましょう!
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