看板猫本の紙の話
2011年5月20日
文藝春秋のPR誌、『本の話』。
毎月20日頃、書店で無料で入手できます。
100P近くもあり、充実の内容なのにタダ!
新刊インタビューや対談など、とても読み応えがあり、
書店に並んでもすぐになくなってしまう人気者。
ちなみに、3月号でわたくしも自著を語っております
そんな『本の話』で、ひそかに楽しみにしているのが、
文藝春秋資材部の濱野友樹さんのエッセイ、「本の造り話」。
単行本の紙や、本が出来るまでの過程を解説しているもので、
毎号とても興味深い。
6月号は『吾輩は看板猫である』の紙について
取り上げてくれています。
P41!
私も編集者だけど、実は紙のことは、正直全然知らない。
まぁ、学べる環境になかったというか。
看板猫本では、
「昭和っぽい懐かしさが出る紙がいいなー」
「でも定価を抑えたいから高くない紙!」
「毎日荷物が多いから重い紙はイヤ」
などと、言いたい放題のリクエストを出したのですが、
(特に最後のは完全に自分のため…)
濱野さんが見事にハマる紙を選んでくださったのです。
「OKアドニスラフ・ピンク」(王子製紙)という紙なのですが、
表面に塗料を塗ったツルツルの紙ではなく、
あえて非塗工紙のアドニスラフを使うことで、
あの猫のモフモフ感が実現したという訳。
といったことが書かれています。
あの紙ほんとうに好評で、
周りの編集者からも「なんて紙?」ってけっこう聞かれる。
「今度使おう!」とかね。
今日あたりから書店に並ぶと思うので、
ぜひ見てみてくださいね~(・∀・)。
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