共感だらけ。『35歳からわたしが輝くために捨てるもの』(松尾たいこ著)

2017年9月5日

イラストレーター・アーティスト、松尾たいこさんの新刊『35歳からわたしが輝くために捨てるもの』(かんき出版)を読了。


ご本人のイラストによる表紙。素敵。目立つ!

『35歳からわたしが輝くために捨てるもの』詳細
https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761272777

たいこさんは、大手自動車メーカー勤務を経て、32歳で上京。35歳で夢だったイラストレーターとしてデビューという超遅咲き。以来、第一線で活躍し続けている売れっ子で、いつも新しいことにチャレンジし、勉強熱心で、素敵に歳を重ねている。同じフリーランスとして、いつもたくさんの刺激をくれる先輩でもあり、おいしいものが好きで、おしゃれで毎日をとても楽しんでいて、「こんな人生を送りたいな」と思う貴重なロールモデルのひとりでもある。

読み進めていくと、共感ポイントだらけで、すぐにふせんがいっぱいに。


ずらり

特に刺さったのが、

「過去の栄光を引きずらない」「自分史上最高を引きずらない」

これほんとそうだよなぁ…。仕事でもなんでもそうだけど、過去の成功体験をいつまでも引きずる人。髪型もメイクもファッションも、自分が一番モテてた頃で止まってる。
わたしの仕事であるライター業にも言えることで、言葉ってどんどん古くなるから、気をつけてないと言い回しやフレーズも古くさくなる。ひと昔前に流行った言葉が出てくる記事を見ると、「あー…。時が止まってるなぁ…」と思ってしまう。特に、カタカナの使い方。

モヤっとポイントをひとつでも減らす

これ、わたしも日頃から実践しているけれど、心地よく暮らすって、仕事のクオリティを上げるうえでもとても大切だと思っている。「少しでもストレスを少なくして暮らしたい」という考え方がたいこさんと完全に一緒で、もの選びから店選びまで、ちょっとでも「使いにくいな」と思ったら、ストレスなく使えるものに変えるし、「おいしいけど店員さんの態度がちょっといやだな」とか、「お客さんの前で弟子を叱るから、気になって落ち着かない」などと思ったお店は、あまり気持ちよく食事ができないので行かなくなる。代わりに、ほかのお気に入りをみつける。

といった具合。

「ネガティブに引きずられない

これも超共感。「お茶しようよ」と誘われて、いつまでも昔の話や悪口ばかりいう知人がいたのだけれど、お茶してても気持ちのいいものではないし、楽しくおしゃべりできてストレス発散になるわけでもないし、新しいものが生まれるわけでもない。ので、自然と疎遠になっていった。

SNSも同じで、いつもいろんな人に罵詈雑言投げかけて攻撃している人っていっぱいいるけれど、「ああ、この人は日常が満たされていなくてツイッターでストレスを発散させているんだな。気の毒に」と思うようになってきたし、ネガティブなことばかり書き込んでいる投稿は、見ているだけでも疲れてしまうので、目にしないほうが精神衛生上いい。スルーが一番。

「不景気だ、不景気だ」「昔はよかったのにこれからは食べていけないんではないか」と話す同業者も苦手です。

もー、まさにまさに!
同業者が集まると、すぐこういう話になりがち。不景気自慢。
これがいやなので、わたしは同業の友達がとても少ない笑。

ボヤいていたって書店はどんどん減る一方だし、出版不況は変わらないんだから、自分で新しい道を切り拓いていくしかないじゃん。

と常に思っている。

「あると便利を捨てる」

これはグサッときた笑。そう、「あると便利」なものは、なくても平気だし、「いつか使うかも」というものをいつか使う日は一生こない!

すみません、もう何年も飲んでない紅茶の茶葉とか、「いつか料理に使うかも」と思ってるココナツオイルとか、「今年も着るかも」と思って去年も今年も着なかったふんわりブラウスとか、捨てます捨てます笑。

「人に会えない格好の日を減らす」

うぉー、これも胸が痛い…!!
たいこさんは、一度だけすっぴんでゴミ出しに行った時、近所に住んでるイラストレーターさんにばったり遭遇してしまったとのこと。わたしなんて、宅配便業者が来てすっぴんTシャツ短パンで出たら、「僕の奥さんが梅津さんの本のファンなんです」とか、「今朝出ていたラジオ聴きました!」とかいわれたことがあって、その場で倒れるかと思ったわ…。

よし、出かけない日でも、眉毛くらい描くようにしよう…。

こんな具合に、「自分で思っていてもなかなか整理できていなかったこと」を、読みやすい文章でたくさん言語化してくれていて、帯にもある通りまさに「くすまない女性になるため」というワードがブッ刺さる。

やりたいことは何歳からでもできるし、素敵に歳を重ねたいな。と、改めて気付かせてくれた本でした。

読み終わったあとに、いろいろ捨てたり生活を改善したくなる笑、やる気の出る1冊です!


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