本日発売!『商店街のネコ店長』(文藝春秋)
2014年11月12日
新刊『商店街のネコ店長』(文藝春秋)が、本日書店に並びました!
2012年からCREA WEBで連載していた「梅津有希子の商店街ネコ探訪」に、撮り下ろしも多数追加して完成。
「梅津有希子の商店街ネコ探訪」
http://crea.bunshun.jp/category/life-003
実に、2年かけて作った本なので、感慨もひとしお。わたしの本の中で、一番時間をかけて作った本となった。これまでに『吾輩は看板猫である』シリーズを2冊出しているけれど、あちらのテーマは「昭和レトロ」。今回の本はもっとポップでかわいらしい感じにしてみたのだ。
小太郎は、商店街中のおばちゃんたちのアイドルで、みな口を揃えて「小太郎にはもう会った?」「小太郎美人よ~♪」といっていた。オスだけど(笑)。
などなど全30匹が登場! メディア初登場のネコも多数。なぜなら足で探していますので(笑)。こんなにネコ店長が載っていると、「ネコがいるお店っていっぱいあるのね~」と思われてしまうかもしれないけれど、いやいや、そんなことはない。ネコのいるお店を探すのはほんと大変。大抵のメディアは、何かの本に載っていたのを見て取材に行く。なので、同じネコがあっちにもこっちにも取材されるということになる。でも、わたしのネコ本ではそういうことをせず、地道に商店街を練り歩き、いろんな店に「ネコがいるお店を知りませんか?」と聞き込みを重ねてリサーチしている。
今回は、わたしも写真を撮っています。美しいほうの写真が、文藝春秋のカメラマンさんが撮っているものです(笑)。まさか自分が撮影した写真を本にする日が来るとは、想像もしていなかった。ちなみに、トップを飾るレタス店長の写真がやたらとポップな色合いなのは、その名の通り「ポップモード」で撮ってしまったから(笑)。
通常モードへの戻し方を知らなかったという……。それくらいカメラ音痴であります。写真を撮るのは好きだけど、いつまでたってもメカ音痴。
わたしのネコ本は、うれしいことにキャプション(写真の説明)やネコのセリフ(ふきだし)をお褒めいただくことも多いのだけれど、わたし自身、実はここに一番力を入れている。命を懸けている(笑)。初校、色校が出てくるたびに、ちょこちょこと書き直して最後の最後までブラッシュアップ。それくらい、めちゃくちゃこだわって書いている。
ネコや犬の取材はとても楽しい。それは、飼い主がみんな「うちの子かわいいでしょ~♪」と、ニコニコしているから。喜んで取材を受けてくださる。なので、現場はいつもなごやか。ただし、いつ写真が撮れるかはわからない。なぜなら相手はネコだから。なんせ気まぐれ。「約束の時間に行ってもいない」「さっきまで店にいたけど、パトロールに行っちゃった」「ごはんの時間にならないと出てこない」などなど。楽しいけれど、実に根気の必要な仕事なのだ。
2年がかりで完成した、とってもかわいくて楽しい本です! ネコ好きのみなさま、ぜひお手に取ってご覧くださいませ♪
『商店街のネコ店長』(文藝春秋)
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163901404
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