いよいよ発売!『高校野球を100倍楽しむ ブラバン甲子園大研究』(文藝春秋)
2016年7月13日
コツコツ執筆していた『高校野球を100倍楽しむ ブラバン甲子園大研究』(文藝春秋)がいよいよ発売。
早いところだと、本日から書店に並んでおります。
『高校野球を100倍楽しむ ブラバン甲子園大研究』(文藝春秋サイト)
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163904856
長い長い戦いであった…。
ツイッターでブラバン応援のことをツイートするようになってから約5年。ブログやSNSで野球応援のことを発信するようになり、わたしのツイートをおもしろがってずっと見続けてくれていた『CREA』の編集者Iさんが、女性誌だというのに無理やり紙面でブラバン応援記事を書かせてくださったのが2015年のこと。これが初めてメディアで書いた記事。
同じ会社の「Number web」の編集者をご紹介いただき、ブラバン応援記事が書きたいと猛プレゼン。「ちょっと変わったテーマなので『Number』本誌では難しいかもしれないけど、WebならOKですよ」と記事を書かせてもらうようになった。このスポーツ音痴のわたしが、あのNumber Webで……、
そのうち本にできるといいなぁ……とぼんやりとは思っていたけれど、まだまだ取材が足りていなかったし、あと数年は無理かなと感じていたのだが、興味を持ってくれた編集さんに熱くプレゼン。
1年ちょっと前のこと。文藝春秋1階にある、打ち合わせをする純喫茶のようなサロンで、天理のファンファーレやコンバットマーチ、アフリカン・シンフォニーなどを歌いながら熱弁をふるったのが昨日のことのようだ……。
曲目だけ言っても通じないけれど、歌えば「あ! その曲知ってる!」となるからだ。
編集さんが企画会議で一生懸命がんばってくださり、このよくわからない難しい企画を通してくれた。とにかく、前例がない本は企画が通りにくい。どれだけ需要があるのか、本が売れる見込みがあるのかが全く読めないからだ。
無事企画が通り、たくさんの取材を重ねた。1冊の本で、こんなにあちこち取材をしたのは初めてだ。学校の先生、野球関係者、吹奏楽部OBなどなど……。
同時に、8月20日公開の映画「青空エール」の仕込みも始まっており、どっぷりと吹奏楽&野球応援漬けの日々だった。
原稿の締め切りは5月上旬。3月頃から原稿を書き始めていたが、4月から映画の撮影が始まり、吹奏楽部監修を担当するわたしは、どっぷりと撮影に同行することになる。監修が決まった当初は、ここまで同行するとは誰も思っていなかったのだ。それくらい、わたしが細かく映画の吹奏楽描写をチェックしなければいけない場面がたくさんあったということ。
撮影現場で監修をしながら、コツコツコツコツ書いた。毎日毎日。
映画も本も「野球応援」と内容がリンクしているので、撮影現場でもなんとか書けたけれど、これが『だし生活、はじめました。』だったらとても書けなかったと思う。頭が切り替えられなくて。
撮影は早朝から深夜まで及ぶことも多く、帰宅してから書く、ということも全く無理。あまりにも原稿が遅れていたため、撮影現場でプロデューサーのKさんに相談。撮影の最初に「段取り」と呼ばれる、いわゆるリハーサルがあるのだが、「段取りを見ておかしなところや矛盾点を指摘してくれれば、あとは何度も同じシーンを撮るので、他の教室に移動して執筆してOK」ということになった。
苦悩しながら原稿を書いていた様子をずっと見ていたKさんは、さっき、見本を読んでの感想をくださった。
「ブラバン甲子園、読了しました。とても読み応えがあって、凄くおもしろかったです。しかし、これを映画と並行して執筆してたと思うと、本当に頭が下がります。大ヒット祈ってます」
うわー泣きそう……(T_T)。うれしすぎる……(T_T)。
そんな、コツコツ必死に書いた、大切な大切な本です。
「別冊マーガレット」での連載を2本抱え、めちゃくちゃ多忙な河原先生にダメもとでお願いしてみたところ、快く引き受けてくださった。
「Tシャツと帽子は何色がいいですか?」と聞かれ、母校札幌白石高校吹奏楽部の赤ブレザーをイメージした赤Tをリクエスト。
帽子は、同じく母校の野球部の帽子「S」ロゴを再現。『青空エール』の白翔高校野球部ともおそろいで、映画にもこの帽子が出てくる。
明日には全国の書店に並ぶはず。
書店員の皆さま、興味を持ってくださっている皆さま、どうぞよろしくお願いいたします!!!
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