映画「青空エール」、5月22日（日）に無事クランクアップ！
クランクインしたのが4月15日（金）。いやあ、怒涛の38日間だった。

映画「青空エール」公式サイト
http://aozorayell-movie.jp

原作の漫画を監修しているご縁で、映画でも「吹奏楽部監修」という形で参加することになった。
スタッフの方々と初めて打ち合わせしたのは1年以上前のこと。
吹奏楽部の取材、吹奏楽コンクールの取材、高校野球の試合の取材、映画で使う楽曲の提案などなど、たくさんの準備を重ねてきた。

初めての映画の現場は完全アウェイすぎて、正直、最初の頃はめちゃくちゃ気疲れした。
映画製作のルールや作法もわからず、スタッフがあまりにも多すぎて顔と名前もなかなか一致せず、誰がどういう役割なのかもわからず（細かい職人仕事が多い）、勝手のわからないところにポーンと放り込まれた状態で、とにかくジャマにならないようにと、空気を読むのに必死。

普段は出版業界での仕事がメインなので、数人で仕事をすることがほとんど。雑誌の仕事だと、編集者、ライター、カメラマン、スタイリスト。それぞれにアシスタントがいたり、モデルやタレント、クライアント、代理店がいる場合でも、せいぜい10人ちょっと。

映画の現場は、何人いたのか全然わからん。
地方ロケでの慣れないホテル生活。洗濯したなあ……。

一番重要な仕事は、朝起きること笑。撮影は早朝から時には深夜まで及ぶ。
遅刻厳禁なので、毎日5時起き。これでもまだマシなほうで、4時起きのスタッフや俳優さんも多数。
最初のうちは、プレッシャーで「うわ！　今何時だ⁉︎？」と、夜中の1時や2時に飛び起きたりもしたなあ……。

睡眠時間は平均4時間くらいか。基本的に毎日8時間睡眠だったので、これが一番キツかった。
フリーになって10年以上この生活だから、初めて「睡眠不足」という体験をする。
日中眠いとかボーッとするとか初めてだったわ笑。睡眠不足で頭痛になったのなんて20年ぶりだよ。普段が健康的すぎて。

集合場所にギリギリ着という日はあったけど、なんとか一度も遅刻せずに済んだ。
マジで毎日部活の朝練行ってるみたいだった……。

1日3食ロケ弁という生活も初めて。
美味しいお弁当用意してくれるのだけれど、どうしても、生野菜がほとんどない。
お弁当なので、加熱したものが中心だから。
後半は、毎日ミニトマトかイチゴを持参するようにした。
フレッシュなものを口にするだけでも、精神的に全然違ったから。

朝の定番、おにぎり弁当

一度持ってみたかったスーザフォン。まさかの「ニッカン」製に興奮笑

節約のため紙コップには名前を書く。性格が出るなあ

杉村容子役、上野樹里さん情報解禁。後ろの譜面は梅津プロデュース笑

セットの作り込みがとにかくすごい。
音楽室の壁にも「吹奏楽の強豪校」の雰囲気を完全再現

定期演奏会の記念写真。もうこれ本物の定演だよ完全に

昨日の打ち上げでもらったグッズたち。

吹奏楽部の描写は、すごくリアルだと思う。細かいところまで鬼先輩梅津がチェックしたから笑。というか、どうやら現場ではすごい怖い人だと思われていたらしい。
最初の頃に、みんなの前で「吹奏楽の強豪校とは」「全国大会を目指すということ」的なお話をしたことがあったのだけれど（というかさせられた）、それがちょーおっかない人に映ったらしい。

ぜんぜん怖くないってば。ほんとの吹奏楽部にはもっと怖い人いっぱいいたから笑。

まあ、でも全国大会出てくる学校で、ゆるふわな部なんていないからね。挨拶とか返事とか考え方とか立ち居振る舞いとか。
と、腹をくくって厳しいお話をいろいろしたのだけれど、これもリアルを追求するため。

いやー、大変だったけど充実の日々であった……！
って、まだこれから編集作業でむしろこれからなんだけど。

公開は8月20日。お楽しみに〜！

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