80才の読者さんからお手紙をいただきました

2011年8月30日

何度見ても泣けてしかたない。
『吾輩は看板猫である』の読者の方から
お手紙をいただいた。
担当編集さんが、
「読んでいてとてもうれしかったので、
急ぎメールにてお送りしますね」
と、ハガキをスキャンして送ってくれた。
個人情報はもちろん伏せますので、
ぜひご紹介させてください。
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前略
『吾輩は看板猫である』楽しく読ませて戴きました。
購入したきっかけは、三月十一日の東日本大震災、
続いて原発事故。
被災された方達には申し訳ないが、
毎日々々怖しい津波のテレビ映像に
正直目をそむけたい…。
うつうつとしてやりきれない毎日でした。
そんな時、何かの本の広告に、
八百屋の店先でフワーッとアクビをした
猫の写真にいやされ、
すぐ本屋さんに行って手に入れました。
一頁々々、大切に見ました。
私が可愛いと思った猫は、
青果店のミミ、中華店のトラジロウです。
企画された梅津有希子様に感謝しています。
八十才のババより
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これまで、「可愛い」「癒される」
という感想は、とてもたくさんいただいてきましたが、
震災に触れられた内容は初めてでした。
私自身が、3月11日以降は精神的に全然ダメで、
震災前日の10日に発売になったこの初の著書のことも、
とてもとても宣伝する気になれず、
この方と同様、うつうつとした日々を送っていました。
「『吾輩は看板猫である』に救われた」
と言ってくださる友人もいましたが、
著者である自分自身は、まったく開くことができませんでした。
自分の本だけじゃなく、すべての本を開く気になれなかった。
だからこそ、八十才の方から
このようなお手紙をいただくなんて、
ほんとうに、本を出してよかったと、
しみじみ思いました。
私の2人の祖母はもういないから、
「おばあちゃんが書店に買いに行って
わざわざお手紙を書いてくれた」
と考えるだけで、すごいこと。
動物の力ってすごいなぁ…。
みんな無条件で可愛くて、癒される。
この夏を費やして作った
『CREA Due Life 困難な時代にしっかり生きる 女のサバイバル術』
が出来たばっかりだったので、
このタイミングでのお手紙に、
いろいろと考えさせられました。
このムックは明日発売。
また明日、ブログ書きます。
今日は、とてもうれしい1日でした。
「八十才のババ」様、
本当にありがとうございました。
第二弾も可愛いのつくります。
「また見ていただけるよう、
素晴らしい本に仕上げよう」
と、心に誓った8月30日でした。
ありがとうございました。

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